しおすけぶろぐ

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北海道日本ハムファイターズ 北広島移転のメリットとデメリットを考える 2020

今回は北海道日本ハムファイターズが札幌から北広島へ移転する"メリット"と"デメリット"を私なりに考えてみたいと思います。

ファイターズが北広島への移転を正式に表明したのが2018年11月なので、話題としてはいまさら感がありますが、最後まで読んで頂けるととても嬉しいです。

 

メリット

  • 天然芝でプレイヤーへの負担が少ない
  • 自前球場なので、グッズなどの売上が直接収益になる

 

デメリット

  • 遠い

 では、メリットから見ていきましょう。

天然芝でプレイヤーへの負担が少ない

これはプレイヤー(選手)側のメリットですね。
ご存じの通り、札幌ドームはコンクリートの床面に人工芝を敷いています。
この人工芝は数年に一度張替えられており、2020年時点では4代目(2019年に交換)となっているようです。
(https://www.sapporo-dome.co.jp/dome/backstage_facility09.html)
私自身、人工芝を敷いていない札幌ドームには何度か足を運んだことがありますが、やはりコンクリートなのでとても硬いです。
その上に人工芝を敷いているとはいえ、野球、それもプロフェッショナルなプレーをする選手達への負担はかなりのものだと思います。
それ故か、以前より球団側からドーム側へ人工芝の改善要望が出されていたと聞いたことがあります。
先程、現在の人工芝は4代目と書きましたが、おそらく今も球団としては満足のいく環境ではないのでしょう。(ドーム側がケチっているという説も)
新球場では天然芝を採用するというニュースが出ていましたね。
管理の面では人工芝より大変そうではありますが、怪我のリスクが減るのであれば球団も選手も願ったりかなったりだと思います。

グッズなどの売上が直接収益になる

これも割と(札幌市民の間では)有名な話なのですが、札幌ドームの使用料は高額(しかも2016年には値上げしてる!!)です。
グッズの売上、飲食店に落ちるお金や広告料のほとんどが札幌ドーム側に入ります。
札幌ドーム側ということは札幌市ですね。ドームの管理会社は市の第3セクターなので。
これが自前球場になることによって、グッズの収入や広告費が球団に入ってくることになります。ちょっと逸れますが、ファイターズの親会社はニッポンハムなので、自前で球場に様々な飲食店を出店できそうですよね。
そうなると、もちろん簡単な足し算引き算ではないでしょうが、球団の収入が増えることになりますので、選手の年俸にも直結してきます。
選手のモチベーション等にも関わってくるでしょうし、将来ファイターズでプレーしたい、という球児が増えるかもしれませんね。

収容人数最大35,000人 (ハマスタと同程度)

札幌ドームの(野球時の)最大収容人数が42,000人程度なので、強引ですが言ってみれば減築するようなものです。
これがどうしてメリットになるのか、ということなのですが、完全に私の個人的な印象の話になってしまいますがご容赦ください。
2018年に一度横浜スタジアムに観戦に行ったのですが、当時の横浜スタジアムの最大収容人数が30,000人程度でした。(今は増築されて35,000人)
札幌ドームと比較すると少ないのですが、その時は満員で、球場全体の一体感がもの凄かったのを覚えています。鳥肌立ちました。(いつか記事にしようと思います)
札幌ドームで30,000人というと、1試合の平均観戦者がここ10年で言うとだいたい27,000人なので、それよりはちょっと多いかなという数字になります。
少なくはないのですが、如何せん札幌ドーム広いので結構空席が目立つんですよね。
一体感という意味で言うと、同じ30,00人でも横浜スタジアムに軍配が上がるかなぁ、と。
もちろん、札幌ドームが満員になった時の一体感は相当なものですが、満員になる試合は正直年に数回くらいしかありません。開幕カードとか、巨人阪神戦の時くらいでしょうか。
これがMax35,000人になると、やはり同じ人数でも札幌ドームの時とは空席も少なく見えるでしょうし、より一体感も生まれるのでは、と思っています。
...まぁ今のご時世、コロナの影響で一体感が生まれるような環境はよろしくないのでしょうが...

他にもあるかとは思いますが、以上が私が考える中で大きいな、と思うメリットでした。

さて、次はデメリットに移りたいと思います。

遠い

おそらくデメリットはこれに尽きるのではないかと思います。
正直遠いといっても色々な意味があると思っており、そのうちの1つが物理的な距離です。
北広島の新球場は、現在札幌ドームがある豊平区福住から大きく離れる形になります。
この新球場の建設にあわせて、近隣に新しい駅ができるという話ですが、そもそもJRで札幌からそこまでどの位時間がかかるのか。1時間に何本電車が出るのか。そもそも新駅作ったらダイヤとか考えるのかなり大変になるんじゃ...等々、色々懸念点が出てきます。
ファンもそうですが、選手も同じです。
現在の選手寮は札幌駅付近にあって、こちらは新球場付近に新設されるそうですが、寮に入っていない選手は結構遠くなるのかと。
札幌に居を構えている選手の多くは、高級住宅街である円山や宮の森に住んでいます。
正直なところ、円山や宮の森からでも札幌ドームへはそこそこ距離がある(だいたい車で30~40分程度)のですが、これが北広島となると1時間はオーバーしてしまうではないでしょうか。
この辺りを球団がどのようにケアするか、が問題になってくると思います。ナイターやってその後帰宅で1時間以上も車走らせるってのは、ちょっと大変な気がしますしね。
さて物理的な距離のほかにもう一つは、心理的な距離です。
これは正直な話、私を含めたごく一部の札幌市民に限ったことではあるのですが、"札幌市"ではなく"北広島市"への移転ですので、物理的な距離以上に遠くに行ってしまう感覚があるかと思います。
気軽に野球を観に行く、ということができなくなってしまう印象があります。
(札幌市の自業自得ではあるんですけどね...)
おそらく観戦に行っているファンの多くは札幌市民だと思いますので、移転によりどの程度の平均観客数になるかに注目したいと思います。
札幌市民の観戦者がまるっと北広島市民の観戦者で置き換わることは無いと思いますので、もしかしたら減るのかも....


移転は既に決定事項なので、これからひっくり返るということはありません。
なので、私の思うメリットデメリット含め移転してからどうなるのか、まだもう少し先の話ではありますが注目していきたいと思います。

 

※北広島新球場の位置
札幌ドームの位置は、地図左側の"82"と"36"の間にある緑色の部分になります。